リモワ エッセンシャル全サイズ徹底比較!旧サルサとの違いや重量・容量の選び方を完全ガイド
「一生モノのスーツケースが欲しいけれど、アルミ製は重すぎる…」
「種類が多すぎて、自分に合うサイズがわからない」
「昔の『サルサ』と今の『エッセンシャル』、一体何が違うの?」
RIMOWA(リモワ)を検討する際、誰もが一度は直面するこの悩み。
結論から申し上げます。「軽さ」と「強さ」、そして「機能美」のすべてを妥協したくないなら、RIMOWA Essential(エッセンシャル)こそが最適解です。

本記事では、修理を通して数々のモデルを見てきた筆者が、ポリカーボネート製モデルの最高峰「エッセンシャル」を徹底解説します。
全サイズのスペック比較はもちろん、旧名作「サルサ」との決定的な違い、そして購入前に知っておくべき「割れ」のリスクまで、包み隠さずお伝えします。
この記事を読めば、あなたの旅のスタイルにぴったりの一台が必ず見つかります。
RIMOWA「エッセンシャル」とは?
ポリカーボネートの王者が進化した姿
RIMOWA Essential(エッセンシャル)は、2000年に世界初のポリカーボネート製スーツケースとして登場し、旅行業界に革命を起こした「Salsa(サルサ)」の正統後継モデルです。
その最大の特徴は、圧倒的な「軽さ」と「復元力」です。
素材には、耐衝撃性に優れたハイテク・ポリカーボネートが使用されています。
これは「航空機の窓」や「防弾ガラスの構成素材(ラミネート層)」にも採用される樹脂と同じ種類のもので、マイナス100℃からプラス125℃までの温度変化に耐えうる特性を持っています。

もちろん、スーツケース自体が防弾性能を持っているわけではありませんが、この素材特性により、強い圧力がかかっても「簡単に割れずに凹み、圧力が抜けると元に戻る(復元する)」という、従来のプラスチック製スーツケースでは考えられなかった柔軟性を実現しています。
2018年のブランドリニューアルに伴い、「サルサ(DX)」から「エッセンシャル」へと名称変更されましたが、単なる名前の変更ではありません。
ディテールが徹底的に見直され、よりラグジュアリーで使いやすいモデルへと進化を遂げました。
ここが変わった!旧モデル「サルサ(Salsa)」と「エッセンシャル」の決定的な3つの違い
中古市場で「サルサ」を検討している方や、買い替えを考えている方のために、新旧モデルの決定的な違いを解説します。
1. ロゴとデザインの刷新:視覚的な高級感の向上

最も分かりやすい違いは「見た目の高級感」です。
- ロゴプレート:
サルサ時代の横長ロゴシールから、RIMOWAの刻印が入ったスタイリッシュなプレートに変更されました。
これにより、ブランドの存在感が大きく向上しています。 - パーツの統一感:
ハンドル、ジッパー、ホイールのハウジング(タイヤのカバー部分)に至るまで、ボディカラーと同色で統一されています。これにより、全体に洗練された統一感が生まれ、よりモダンでラグジュアリーな佇まいを実現しています。
2. 機能面のアップデート:実用性を極めた内装仕様
内装システムは、「サルサ」時代から現在に至るまで、大きく2回の進化を遂げています。
中古品を検討する際は特に注意が必要です。

- サルサ時代(〜2018):
スタンダードな「サルサ」ではX型のクロスベルト(荷物固定バンド)やネットカバーが主流でしたが、上位モデルの「サルサデラックス」で、高機能な「フレックスディバイダー」が採用されていました。 - 初期エッセンシャル(2018年リニューアル直後〜):
サルサデラックスの機能を継承し、「両面フレックスディバイダー」が標準装備となりました。両側から荷物を強力にプレスできる画期的な仕様でしたが、スーツケースを開いた瞬間に隙間から小物がこぼれ落ちやすいという弱点もありました。 - 現行エッセンシャル(最新仕様):
初期モデルのフィードバックを受け、現在は全モデルで以下のハイブリッド仕様へとさらに改良されています。- 蓋側(ロゴバッジ面):フレックスディバイダー
荷物の量に合わせてマジックテープで高さを無段階に調整できる仕切り板。
衣類などを上からプレスして固定でき、荷崩れを完璧に防ぎます。 - 底側(伸縮ハンドル取り付け面):ジッパー式ネット収納(ラウンドジップ)
片側が「完全に閉まるジッパー式」に進化したことで、開閉時に細かい荷物が隙間からこぼれ落ちるストレスがゼロに。
充電器や洗面用具などの小物類も安心して放り込めるため、パッキングの快適さが格段に向上しています。
- 蓋側(ロゴバッジ面):フレックスディバイダー
3. カラーバリエーションと質感
エッセンシャルは、グロス(光沢)とマット(つや消し)の質感がより洗練されました。
また、季節ごとに発表される「シーズナルカラー」は、世界各地の自然(砂漠のピンク、氷河のブルーなど)からインスピレーションを得ており、ファッションアイテムとしての地位を確立しています。
【全サイズ一覧表】エッセンシャルの大きさ・重さ・容量を徹底比較
「どのサイズを買えばいいかわからない」という方のために、全ラインナップを比較表にまとめました。 ※数値は製品改良により微細に変更される場合があります。
| サイズ名 | 容量 (L) | 重量 (kg) | 高さ x 幅 x 奥行 (cm) | 宿泊目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Cabin S | 34L | 3.1kg | 55 x 39 x 20 | 1〜2泊 | 一部の厳しい機内持込に対応 |
| Cabin | 36L | 3.2kg | 55 x 39 x 23 | 2〜3泊 | 【一番人気】 標準的な機内持込 |
| Cabin Plus | 45L | 3.8kg | 56 x 44 x 24 | 3〜4泊 | 容量最大化(機内持込不可の場合あり) |
| Check-In M | 60L | 4.1kg | 67.5 x 44.5 x 24 | 4〜6泊 | 取り回し抜群の中型サイズ |
| Check-In L | 85L | 4.8kg | 77.5 x 51 x 26.5 | 7〜10泊 | 【長期旅行の王道】 迷ったらこれ |
| Trunk | 89L | 5.1kg | 73 x 37 x 41 | 7〜10泊 | 深底で嵩張る荷物に最適 |
| Trunk Plus | 101L | 5.4kg | 80 x 37 x 41 | 2週間〜 | 長期留学・海外移住向け |
機内持ち込みサイズの選び方(Cabin S / Cabin / Cabin Plus)

- Cabin (36L):
迷ったらこれを選んでください。
JAL/ANAをはじめ、主要な航空会社の機内持ち込みサイズ(3辺の和が115cm以内)をクリアしています。 - Cabin S (34L):
Cabinと見た目がそんなに変わりませんが横幅と奥行きが少しスリムです。
100席未満の小型機や、規定が厳しいLCCを頻繁に利用する方向けです。 - Cabin Plus (45L):
実質的には「預け入れ」前提と考えた方が無難です。
主要キャリアでも機内持ち込み不可となるケースが多いですが、電車移動がメインで「1泊でも多く荷物を入れたい」という国内旅行者には最強の相棒です。
預け入れ(Check-In)サイズの選び方(Check-In M / Check-In L)

中期〜長期旅行用の「Check-In」シリーズは、MとLで使い勝手が大きく異なります。
- Check-In M (60L)|小回りの利く万能選手
3〜5泊程度の旅行や、荷物が少なめの1週間旅行に最適です。
Lサイズに比べて高さが約10cm低いため、身長160cm以下の方でも扱いやすく、新幹線の足元やタクシーのトランクにも収まりやすいサイズ感です。
「大きすぎるスーツケースは移動が億劫」という方にはMがおすすめです。 - Check-In L (85L)|長期旅行の絶対王者
1週間以上の旅行なら、迷わずこのサイズです。
特筆すべきは重量。アルミ製の「Original Check-In L」が6.2kgなのに対し、エッセンシャルは4.8kg。
この1.4kgの差は、お土産のワインボトル1本分以上に相当します。
航空会社の重量制限(23kgなど)との戦いにおいて、この軽さは圧倒的なアドバンテージです。
長期滞在・特殊な荷物に(Trunk / Trunk Plus)

冷蔵庫のような独特のフォルムを持つ「Trunk」シリーズは、一般的なスーツケース(50:50分割)と異なり、「20:80」の比率で深く開くのが特徴です。
ヘルメット、楽器、スポーツ用品、箱に入った靴など、「厚みのあるもの」を収納できます。
- Trunk (89L)|意外とコンパクトな深型
容量はCheck-In Lとほぼ同じですが、縦に細長いため、混雑した駅や歩道での取り回しが楽です。
「Check-In Lだと横幅が広すぎて歩きにくい」と感じる方におすすめです。 - Trunk Plus (101L)|長期留学・移住のスタンダード
2週間以上の長期滞在や、家族全員の荷物を一つにまとめたい場合に最適です。
高さが80cmあるためかなり大型に見えますが、エッセンシャルなら5.4kgと軽量なため、女性でも意外とスムーズに扱えます。
エッセンシャルの使用感レビュー|「軽さは正義」を感じる瞬間
実際にエッセンシャルを使用していて感じる魅力を、五感に訴える視点でお伝えします。
1. 階段や石畳での移動ストレスが激減

ヨーロッパの石畳や、日本の駅の長い階段。
アルミ製を持っていると絶望するシーンですが、エッセンシャルなら「ヒョイッ」と持ち上げられます。
トップハンドルとサイドハンドルは、手に吸い付くようなソフトな素材感が特徴です。
アルミモデル(Original)のカチッとした剛性感あるハンドルとは対照的に、エッセンシャルは掌への当たりが非常に柔らかく設計されています。
そのため、長時間持っていても手が疲れにくく、握った瞬間に「優しい」と感じられるのが魅力です。
もちろん、ボディに沿ってなだらかにデザインされているため突起が少なく、スッキリとした美しいシルエットを保ちます。
2. テレスコープハンドルの無段階調整

多くのスーツケースは「3段階」などの一定箇所の固定式ですが、リモワは「無段階」です。
ボタンを押している間だけロックが外れ、離すとその場所でピタッと止まります。
身長150cmの方でも190cmの方でも、自分にとって「一番力が入りやすく、疲れない高さ」にハンドルをセットできる。
これは一度体験すると他の鞄に戻れません。
3. パンパンに詰めても閉まる「ジッパータイプ」の柔軟性
アルミ製のフレームタイプは、噛み合わせがズレると閉まりませんが、ジッパータイプのエッセンシャルには「遊び」があります。
最後にお土産のTシャツをもう一枚押し込みたい時、ジッパーの柔軟性とボディのしなりが、ある程度の無理なパッキングを許容してくれます。
ただし、過信は禁物です。
いくら柔軟性があるとはいえ、限界を超えて詰め込みすぎると、ジッパーのレール(務歯)が裂けたり、縫製部分がパンクする原因になります。
全体重をかけて無理やり閉めるような使い方は、愛用品の寿命を縮めてしまうので「ほどほど」を心がけましょう。

購入前に知っておくべき注意点(デメリット)
良い点ばかりではありません。
後悔しないために、デメリットとリスクも正しく理解しておきましょう。
アルミとは違う「壊れ方」と「割れ」のリスク
アルミ(Original)は、衝撃を受けると「凹み」ます。ボコボコの凹みは旅の勲章となり、機能に支障がなければ使い続けられます。 一方、ポリカーボネート(Essential)は、衝撃を「しなり」で逃しますが、素材の限界点を超えた衝撃や強い打撃を受けると、ボディが「割れ(亀裂)」ます。

凹みは叩いて直せますが、亀裂の完全な修理は非常に困難です。
接着補修はできますが強度は落ちるため、メーカー保証でも「修理不可」となるケースがあります。
「凹んでも直して一生使いたい」という方はアルミ、「割れるリスクよりも日々の軽さを取る」という方はエッセンシャル、という選び方が重要です。
※「一生モノとして育てるならアルミが良いかも?」と迷っている方は、こちらの記事でOriginalの魅力を深掘りしています。

過信は禁物!詰め込みすぎと「持ち上げ方」による破損リスク
エッセンシャルは柔軟ですが、限界を超えて詰め込みすぎると、ジッパーのレール(務歯)が裂けたり、縫製部分がパンクする原因になります。
全体重をかけて無理やり閉めるような使い方は、愛用品の寿命を縮めてしまいます。
さらに注意したいのが、重い荷物を入れた状態での「持ち上げ方」です。
修理の現場で頻繁に目撃されるのが、パンパンに詰めて重くなった状態で「トップハンドル一点だけで勢いよく持ち上げたことによる亀裂(クラック)」です。

ポリカーボネートは強靭ですが、一点に過度な荷重が集中すると、ハンドルの付け根(キワ)部分から割れが生じることがあります。
階段などで持ち上げる際は、「トップハンドルだけでなく、サイドハンドルも持つ」か、あるいは「底面に手を添える」などして、負荷を分散させることが愛機を長持ちさせる秘訣です。
防犯性について
ジッパータイプは、構造上、ボールペンなどで強く突き刺すとこじ開けられてしまうリスクがゼロではありません(「ポインターアタック」と呼ばれます)。
治安の悪い地域で、現金や貴重品を預け入れ荷物にするのは絶対に避けましょう。
【Q&A】RIMOWAエッセンシャルに関するよくある質問
- 白(ホワイト)は汚れますか?手入れ方法は?
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普通に汚れます。空港のターンテーブルの黒いゴム跡などが付きやすいです。
しかし、光沢仕上げであれば「メラミンスポンジ(激落ちくん等)」に水を含ませて軽く擦ると、驚くほど綺麗に落ちます。
また、リモワ純正のクリーナーも販売されています。傷や汚れも「旅の記録」として愛せるのがリモワオーナーの流儀です。
- エッセンシャルとハイブリッド、どちらがおすすめですか?
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「Hybrid(ハイブリッド)」は、エッセンシャルのボディに、アルミのコーナーガード(角の補強)とフレームを組み合わせたモデルです。
- 軽さ最優先なら「エッセンシャル」。
- 軽さも欲しいが、ジッパーではなく堅牢なフレーム開閉が良いなら「ハイブリッド」。 このように選ぶのがおすすめです。
- もしボディが割れてしまった場合、どうすればいいですか?
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まずはRIMOWAクライアントサービス、または正規店へ相談しましょう。 基本的には「裏側からの当て板補強」による修理対応となります。
あわせて読みたい
【保存版】RIMOWA公式修理(クライアントケア)の依頼手順|持ち込み・配送・費用まで完全解説ただし、アルミ製品の凹み修理とは異なり、亀裂の跡を完全に消すことはできません(傷跡は残ります)。 また、アルミ・ポリカーボネート問わず、RIMOWAではボディシェル(外殻)そのものの交換修理は行っていません。
そのため、補強でも強度が保てないほど損傷が激しい場合は、残念ながら「機能回復が困難(修理不可)」と判断されることがあります。RIMOWAの「生涯保証(Lifetime Warranty)」は、主に機能的な不具合や製造上の欠陥を対象としています。航空会社による破損や誤った使用によるボディの大破は、保証対象外となるケースもあるため、「どんな状態でも新品交換してもらえる」わけではない点に注意が必要です。
まとめ:エッセンシャルは「実用性」を極めたい旅人の最適解
RIMOWA エッセンシャルは、単なる荷物入れではありません。
あなたの旅を物理的に「軽く」し、移動のストレスを最小限に抑えてくれる最強のパートナーです。
- 1〜2泊の出張が多いなら: 機動力抜群の Cabin
- 1週間以上の海外旅行へ行くなら: 大容量かつ軽量な Check-In L
- 「サルサ」からの買い替え: 進化したディバイダーと高級感に感動するはずです。
「割れる」というリスクはゼロではありませんが、通常の使用範囲内であれば、RIMOWAのポリカーボネートは驚くほど強靭です。
そして何より、その「圧倒的な軽快さ」は、旅の疲れを劇的に軽減してくれます。
次の旅は、エッセンシャルと共に、もっと遠くへ、もっと軽やかに出かけてみませんか?

