RIMOWAの偽物を見分ける4つのポイント|ロゴ・鍵・ネジ・シリアルで真贋判定
「ずっと憧れていたリモワ、少しでも安く手に入れたい」 そう思ってフリマアプリや並行輸入サイトを眺めているあなた。
その選択、少しだけ待ってください。
近年、RIMOWA(リモワ)の人気沸騰に伴い、市場には精巧なコピー品(スーパーコピー)から、一目で分かる粗悪な偽物まで、数多くの非正規品が紛れ込んでいます。
「届いたらペラペラのプラスチックだった…」という悲劇は、決して他人事ではありません。
この記事では、リモワを修理し続けてきた筆者が、「真贋判定ポイント」を4つに絞って解説します。
専門的な内部構造の話は抜きにして、「ここだけ見れば7割の偽物は弾ける」という急所をお伝えします。
まずはここを!「ロゴ」の違和感!



リモワの顔とも言える「ロゴ」。
本物はドイツのクラフトマンシップを象徴するかのように、細部まで神経が行き届いています。
一方、偽物はここでボロが出がちです。
フロントロゴの「フォント」と「間隔」
まず注目すべきは、本体正面に施されたブランドロゴです。
- 本物の特徴:
- 文字の太さが均一で、非常にシャープです。
- 文字と文字の間隔(カーニング)が絶妙に調整されており、窮屈さも間延び感もありません。
- 金属ロゴの場合、縁取りのカットが美しく、指で撫でても引っかかりがありません。
- 偽物の傾向:
- 文字が妙に太かったり、逆に細すぎたりします。特に「M」や「W」の足の角度がいびつなことが多いです。
- 全体的にフォントが少し丸みを帯びていて、どこか「野暮ったい」印象を受けます。
- 金属パーツのバリ処理が甘く、指で触れるとザラつきを感じることがあります。
意外と見落とす「ロゴ」の有無
偽造業者はコストを抑えるため、目立つ部分以外には汎用パーツを使い回す傾向があります。
以下の箇所に「RIMOWA」の刻印もしくは「モノグラム」があるか、そして形状そのものに違和感がないかチェックしてください。
- キャスター(ホイール)の側面:
多くのモデルでホイールキャップや側面にロゴが入っていますが、そもそもホイールキャップの形状が違うことにも注意してください。
偽物は汎用品を流用しているため、穴のデザインやスポークの形状が純正と明らかに異なったり、チープな光沢感だったりすることがあります。 - ハンドル(旧型の場合):
旧モデルではテレスコープハンドルや持ち手に刻印がありましたが、現行モデルではデザイン変更によりロゴがない仕様になっています。
モデル年式に合わせたチェックが必要です。 - ファスナーの持ち手:
エッセンシャル(旧サルサ)系の場合、ファスナータブのロゴも重要です。
これらが無地の汎用パーツであったり、形状がカタログと全く違う場合は警戒レベルを最大まで上げてください。
内装・ストラップの「ロゴのズレ」と「フォント」
外装だけでなく、内装(ライニング)や荷物を固定するストラップ(フレックスディバイダー)にも注目してください。ここにはコストカットの跡が出やすいです。
- 内装生地(モノグラム):
本物は「RIMOWA」のロゴパターンが美しく整列しています。偽物は縫い目でロゴが不自然に切れていたり、プリントが滲んでいたりすることがあります。 - ストラップ/ディバイダーのロゴ:
ベルト部分やマジックテープ部分にあるロゴを確認してください。- 偽物の特徴:
フォントが外装ロゴと比べて違和感がある(太すぎる・縦長など)、あるいはロゴが斜めに曲がってプリントされているなど、「雑さ」が見られます。
- 偽物の特徴:
一番コストが出る「TSAロック」と「鍵穴」
セキュリティの要であるTSAロックは、偽造コストが最もかかる部分の一つ。
ここには決定的な違いが現れます。


【重要】「TSA006」か「TSA002」か?番号の罠
ここが今回、最もお伝えしたいチェックポイントです。
鍵穴の横に小さく刻印された「TSA00○」という数字を見てください。
- 【本物】:
- TSA006: 現在販売されている「Original(旧トパーズ)」や「Essential(旧サルサ)」などの現行モデル、および近年のモデルは、ほぼ間違いなくこの番号です。
- TSA002: 少し古いモデルや、特定の旧型番で使用されています。
- 【偽物(要注意)】:
- TSA007: リモワでは採用実績が皆無な番号です。
- その他の番号: 汎用の安価なロックが流用されている可能性があります。
「現行モデルの見た目なのに、ロックはTSA007」といったチグハグな個体は、避けるのが賢明です。
素人でも分かる「ビス(ネジ)」の形状
工業製品としての美しさを追求するリモワは、ネジ一本にもこだわります。
プラスネジは要注意?トルクスネジの確認


ハンドルの固定やロック周り・キャスターのネジを見てください。
- 【本物】:
多くのモデルで、星型の「トルクスネジ」が採用されています。
これはデザイン性だけでなく、確実な締め付けとメンテナンス性を考慮した結果です。 - 【偽物】:
ホームセンターでも買える一般的な「プラスネジ(十字穴)」が使われているケースが多々あります。
※オールドリモワ(ヴィンテージ品)の一部ではプラスネジが使われていることもありますが、ここ10〜15年のモデルでプラスネジが使われている場合は、「ほぼ黒」と判断して良いでしょう。
決定打となる「シリアルナンバー」の確認
リモワには、個体を識別するためのシリアルナンバー(個体識別番号)が刻印されています。
刻印の場所と質
本体側面のフレーム部分、またはトランクのヒンジ付近を見てください。
- 本物:
13桁or17桁の数字が、深く、鮮明に刻印されています。指でなぞると凹凸を感じるほどです。 - 偽物:
そもそも番号がない、プリント(印刷)で済まされている、あるいは刻印が浅くて読み取れない場合があります。
【裏技】シリアルナンバーの「意味」を知る
シリアルナンバーの数桁は「モデル型番」、その次は「製造年」を表していることが多いです。
例えば、出品されている商品が「2023年購入の新品」とされているのに、シリアルナンバーの製造年部分が「15(2015年)」となっていれば、明らかな矛盾です。

よくある質問(Q&A)
- フリマアプリで「並行輸入品」と書かれているものは本物ですか?
-
一概に偽物とは言えませんが、注意が必要です。
「並行輸入品」自体は違法ではありませんし、本物も存在します。
しかし、偽物を売る口実として「並行輸入品だから作りが粗い」「国内正規品と仕様が違う」と説明する出品者が非常に多いのも事実です。
この記事で紹介したチェックポイントに当てはまる場合は、購入を避けた方が無難です。
- もし偽物を買ってしまった場合、リモワの正規店で修理できますか?
-
いいえ、できません。
リモワの直営店や正規修理サービスでは、持ち込まれた製品が本物かどうかを確認します。
偽物(基準外製品)と判断された場合、修理は一切受け付けてもらえません。
- ハンドルにロゴがないのですが、偽物でしょうか?
-
年式によります。
記事内でも解説した通り、現行の最新モデル(Essentialなど)はデザインが刷新され、ハンドルの付け根などにロゴ刻印がない仕様になっています。
逆に「最新の新品」として売られているのに、旧型のロゴ入りパーツがついている場合は偽物の可能性があります。
- 画像は完璧な本物に見えるのですが、信用していいですか?
-
注意が必要です。「すり替え詐欺」の可能性があります。
出品画像には本物の写真を使い、実際に発送するのは偽物という悪質な手口が存在します。- 出品者の評価数(ゼロや一桁は危険)
- 本人確認済みかどうか
- 画像の転用がないか(他サイトからの無断転載) などを確認し、少しでも怪しい点があれば取引を控えるのが賢明です。
- 保証書(ギャランティカード)があれば本物ですか?
-
むしろ、最新モデルに「紙の保証書」がある場合は危険です。
2022年7月25日以降の正規新品には、従来の紙の保証書(冊子型ギャランティカード)は付属しておらず、デジタル管理に移行しています。
「最新の新品です」と言いながら、立派な紙の保証書やスタンプ入りの冊子が付属している場合、それは偽物(またはかなり古い在庫)である可能性が高いです。
偽物ほど「本物らしく見せるための偽造書類」を充実させる傾向にあります。
まとめ:本物の「安心」を手に入れるなら正規店一択
ここまで4つのチェックポイントを紹介してきました。
「ロゴ」「TSAロック(番号)」「ネジ」「シリアル」。
これらを確認することで、粗悪な偽物はある程度は回避できるでしょう。
しかし、残念な事実をお伝えしなければなりません。
近年出回っている「スーパーコピー」と呼ばれる精巧な偽物は、リモワのスタッフでも写真だけでは見抜けないレベルに達してきています。
部品の一部に純正品を流用する個体すら存在しています。
「どこで買うか」が最強の真贋判定
結論として、100%本物を手に入れる方法はただ一つ。
「正規店(直営店・公式サイト)」で購入することです。
正規店で購入するメリットは、単なる「本物である証明」だけではありません。
- 生涯保証(Lifetime Warranty):
2022年7月25日以降に正規で購入された新品のスーツケースには、条件付きで生涯保証が適用されます。これは、並行輸入品や中古品では絶対に得られない特権です。 - リペアサービスの安心感:
世界中の提携ホテルやショップで、いつでも質の高い修理を受けられます。
フリマアプリで数万円安く買うことのリスクと、正規店で購入して一生涯のサポートを得ることの安心感。
その価格差は、これからの旅の安全と「一生モノの安心代」と考えれば、決して高くはないはずです。
どうか、あなたの大切な旅の相棒には、胸を張って愛せる「本物のRIMOWA」を選んでください。