リモワのシリアルナンバー完全ガイド!製造年の読み方・刻印場所・偽物の見分け方まで

リモワのシリアルナンバー完全ガイド!製造年の読み方・刻印場所・偽物の見分け方まで
akiiro1059

「自分のリモワ、いつ作られたものだろう?」
「オークションで落札したいけれど、保証書がない。これって本物?」

そんな疑問を解決する鍵、それがRIMOWA(リモワ)の「シリアルナンバー(個体管理番号)」です。

一見ただの数字の羅列に見えるこのコードは、実はリモワの「IDカード」。
これを正しく読み解くことで、モデル名はもちろん、製造された年、そしてその個体が持つ背景まで知ることができます。

この記事では、数多くのモデルを見てきた筆者が、シリアルナンバーの探し方から解読方法、そして偽物リスクの回避術までを徹底解説します。
※本記事は筆者の経験に基づく非公式な考察であり、メーカー公式情報ではありません。

銀色のRIMOWAスーツケースのイラスト。虫眼鏡が側面のシリアルナンバー(2330456123)を拡大表示し、鍵のアイコンがそれとリンクしている。スーツケースの上にはホログラムのIDカードが浮かび上がり、『Model: Original Cabin』『Year: 2023』『Status: Authentic Verified(正規品判定済み)』という情報が表示されている。背景では、疑問(ハテナマーク)を持っていた人々のシルエットが、情報を見て納得(電球マーク)した様子に変化している。
シリアルナンバーは、RIMOWAの「IDカード」。ただの数字の羅列に見えますが、ここにはモデル名、製造年、そして正規品であることの証明が刻まれています。(イラストはイメージです)
この記事で解ること
  • 手持ちのリモワの製造年がいつなのか(製造年の解読法:13桁/17桁完全対応)
  • 型番から判別「シリーズ・サイズ・ホイール数(2輪/4輪)」の詳細スペック
  • モデル別・シリアルナンバーの刻印場所(見つからない時の対処法
  • シリアルナンバーを活用した「本物と偽物の見分け方」

1. リモワのシリアルナンバーは「どこ」にある?(刻印場所)

まず一番多い質問が「どこに書いてあるか分からない」というものです。
実は、モデルの素材(アルミニウムかポリカーボネートか)や製造年代によって刻印場所が大きく異なります。

アルミニウム製モデル(Topas, Classic Flight, Originalなど)

基本的にはボディ側面のフレーム部分を確認しますが、年代によって明確な違いがあります。

  • 現行・近年のモデル(4輪):
    基本的に、ロック(鍵)が付いている反対側、蝶番(ヒンジ)がある側のフレーム側面の上部や中間に刻印されています。
  • 【例外】旧型機内持ち込みサイズ(特に2輪モデル):
    トパーズの2輪モデル(キャビントローリー)など、少し前の世代のキャビンサイズは、ボディ底面(車輪の間)のフレームに打刻されているケースが多々あります。
    「側面にない!」と焦る前に、ケースを寝かせて底面をチェックしてみてください。
  • 特徴:
    レーザーによる精密な刻印、または深くしっかりとした打刻が施されています。
RIMOWAスーツケースのシリアルナンバー(個体識別番号)の刻印場所を示す画像。ボディ側面のヒンジ(蝶番)やフレーム上に刻印されている数字列が、黄色の枠で強調表示されている。
保証の適用確認に必須となるシリアルナンバー。多くのモデルでは側面のフレーム部分に刻印されています。(アルミの1例)

ポリカーボネート製モデル(Salsa, Essentialなど)

こちらは少し見つけにくい場所にあります。
「底面にある」と勘違いされることがありますが、正規の刻印は側面です。

  • 場所:
    ボディ側面(レザーヒンジ/蝶番側) を確認してください。
    ロック(鍵)の反対側、レザーヒンジがある側のホイール近くに横向きに数字が刻印(レーザー照射)されています。
  • 注意点(見つからない理由):
    エッセンシャルシリーズのシリアルは、「ボディ表面への直接刻印(レーザー焼き付け)」です。
    オリジナルや旧サルサのような深い凹凸がなく、特にブラックやマット系の濃い色では「光の加減で完全に同化して見えない」ことが多々あります。
    部屋を暗くしてスマホのライトで斜めから照らし、表面を凝視してようやく浮かび上がるレベルのものも存在します。
RIMOWAスーツケースのシリアルナンバー(個体識別番号)の刻印場所を示す画像。ボディ側面のヒンジ(蝶番)やファスナー付近に刻印されている数字列が、黄色の枠で強調表示されている。
保証の適用確認に必須となるシリアルナンバー。多くのモデルでは側面のフレーム部分に刻印されています。(ポリカの一例)

【注意】それはシリアル番号ではありません!

初心者の方が最も勘違いしやすいのが、TSAロック(鍵部分)にある数字です。

  • × 間違い: 「TSA006」「TSA002」と書かれた数字
  • 〇 正解: それは世界共通の「鍵穴の規格番号」です。
    すべてのリモワ(および他社スーツケース)に同じ番号が振られており、個体識別番号ではありません。

2. 【保存版】シリアルナンバーの読み方と意味(解読法)

シリアルナンバーが見つかったら、その意味を解読しましょう。
大きく分けて「13桁(旧型)」「17桁(後期旧型〜現行)」で読み解く場所が異なります。

パターンA:13桁の場合(〜2015年頃までの旧モデル)

少し前のモデル(Electronic Tag導入前など)は、以下の法則で構成されています。
13桁モデルの場合、モデル情報は「最初の5桁」で完結しています。

インフォグラフィック『パターンB:13桁の場合(〜2015年頃までの旧モデル)』。レトロな工房にあるリモワスーツケースの側面のシリアルナンバーを虫眼鏡で拡大表示。『9325220112345』という数字が3分割され解説されている。最初の5桁青枠『[932552]』は『モデル型番 (5桁)』でシリーズ・色・サイズを示す。中央の3桁赤枠『[012]』は『★製造年 (3桁)』で、カレンダーアイコンと共に『2012年』『重要!』と強調されている。最後の5桁緑枠『[12345]』は『個体管理番号 (5桁)』。
【パターンA】2015年頃までの旧モデル(13桁)のシリアルナンバー構成。重要な製造年は、型番の直後にある3桁(この例では『012』=2012年製)で確認できます。

【構成】
[製品型番 5桁] + [製造年 3桁] + [個体管理番号 5桁]

  1. モデル型番(最初の5桁)
    ※ここだけでシリーズ・色・サイズが決まります。
  2. 製造年(次の3桁)
    ★ここが重要! ※型番の直後の 6〜8桁目 が製造年を表します。
  3. 個体管理番号(残りの5桁)

実践!読み解き例(13桁の場合)

例えば、刻印が 9205200812345 だった場合。

  • 92052 (1〜5桁目):
    モデル型番(トパーズの32Lサイズ等)
  • 008 (6〜8桁目):製造年を表します。
    この3桁が「西暦の下3桁」になっているケースが一般的です。
    • 008 = 2008年
    • 011 = 2011年
    • 014 = 2014年
  • 12345 (9桁目以降):
    個体管理番号(Unique ID)です。

パターンB:17桁の場合(2016年頃〜現行モデル)

注意が必要なのは、「17桁=LVMH後のモデルとは限らない」という点です。
2016年頃(Electronic Tagモデルの登場時期)から、旧ロゴ・旧名称(Topasなど)のままで17桁シリアルへの移行が始まっていました。
このパターンの場合、シリアルナンバーは「製品型番」を含んだ構成になっています。

「インフォグラフィック『パターンB:17桁の場合(2016年頃〜現行モデル)』。「注意:17桁=LVMH後とは限らない(旧ロゴ・旧名称モデルも存在)」のテキスト。左側に新ロゴの『現行モデル例』、右側に旧ロゴ・E-Tag付の『旧モデル例』があり、共に17桁のシリアルナンバーを示す。中央でシリアル例『92353004012345618』を分解解説。最初の8桁青枠『[92353004]』は『製品型番』。次の7桁緑枠『[0123456]』は『個体管理番号』。最後の2桁赤枠『[18]』は『★製造年』で、カレンダーアイコンと共に『2018年』『重要!』と強調表示されている。
【パターンB】2016年頃以降の17桁シリアルナンバー構成図。製造年は最後の2桁(この例では『18』=2018年製)で確認します。現行モデルだけでなく、E-Tag付きの旧ロゴモデルもこのパターンに含まれる点に注意が必要です。(イラストはイメージです)

【構成】
[製品型番 8桁] + [個体管理番号 7桁] + [製造年 2桁]

  1. モデル型番(最初の8桁)
    ※ここでシリーズ・色・サイズが決まります。
  2. 個体管理番号(次の7桁)
  3. 製造年(最期の2桁)
    ★ここが重要! ※最期の 2桁 が製造年を表します。

1. 製造年の読み方(末尾2桁)

最も重要な製造年は「一番最後」にあります。
例えば、刻印が 83253624010012322 だった場合、末尾の222022年製造を示しています。

2. シリーズ・サイズ・色の読み方(最初の8桁)

17桁シリアルの最初の8桁は、そのまま製品の品番(SKU)になっています。
ここを見ることで、シリーズだけでなく詳細な「色」まで特定可能です。

  • 1桁目:
    素材9=アルミ / 8=ポリカ)
  • 2桁目:
    シリーズ2=Original/Topas, 3=Essential/SalsaDeluxe等)
  • 3桁目:
    バージョン(サブシリーズや仕様の違い)
  • 4〜5桁目:
    サイズ(53=Cabin, 73=Check-In Lなど)
  • 6〜7桁目:
    カラーコード ★ここで色を判別!
    • ※シリーズによって番号の割り当てが異なるため、旧型のように「一目で何色」と断定するのは難しいですが、ここで色を表しています。
  • 8桁目:
    ホイール(車輪)の数/E-tag
    • 2: 2輪モデル (2-Wheel / Trolley)
      • 廃盤となった希少な2輪モデルであることを示します。
    • 4: 4輪モデル (4-Wheel / Multiwheel)
      • 現行モデルは基本的にすべて4輪のため、現在はここが4になっています。
    • 5:E-tagモデル
      • 廃盤となったE-tagであることを示します。

17桁のシリアルナンバーの「最初の8桁」は製品型番です。
Googleなどで「RIMOWA (8桁の数字)」と入力して検索すると、該当するモデルの販売ページなどがヒットし、色や仕様を特定できることが多いです。
※数字のみだと検索結果に出ないため、必ず「RIMOWA」という単語を添えて検索してください。

【比較まとめ】どこの桁を見ればいい?

桁数モデル・色・サイズの判別製造年の判別
13桁 (旧)最初の 5桁 を見る6〜8桁目 (西暦下3桁) を見る
17桁 (新)最初の 8桁 を見る最後の 2桁 (末尾) を見る

【深掘り】モデル型番(最初の5桁)詳細リスト

最初の5桁(例:92052)を見るだけで、そのリモワの「シリーズ」「色」「サイズ」がある程度判別できます。

判別表に関する免責事項
本記事で紹介している型番の法則は、主に2000年代以降〜現行モデルの「一般流通品」に当てはまるものです。
リモワは長い歴史の中で数多くのマイナーチェンジ、限定コラボ、特別仕様(ルフトハンザ航空モデル等)を販売しており、必ずしもすべての個体がこの法則に当てはまるわけではありません。
「表と違うから偽物だ」と即断せず、正規店での確認や専門査定も併せてご活用ください。

①アルミニウム製モデルの分類(9xxシリーズ)

Topas(旧モデル)とOriginal(現行モデル)では、色の判別ルールが異なります。

頭3桁の法則シリーズ・カラー分類
92xTopas (シルバー) / Pilot Original (現行・全色)
※現行のOriginalシリーズは、シルバー・ブラック・チタニウム等の色に関わらず、基本的にここに含まれます(例:925)。
94xTopas Titanium (チタニウム)
※旧トパーズ時代のシャンパンゴールド色専用コード。
現行Originalのチタニウムはここに含まれません。
98xTopas Stealth (ステルス)
※旧トパーズ時代のブラック色専用コード。
現行Originalのブラックはここに含まれません。
97xClassic Flight / Classic
角張ったデザインと革巻きハンドルが特徴。

Originalシリーズ (現行) の色判別はどこでする?
現行のOriginalシリーズは、すべて頭3桁が925などで始まるため、最初の数字だけでは色の区別がつきません。
色を判別するには、シリアルナンバーの6桁目と7桁目の「カラーコード」を確認してください。

  • 00: Silver (シルバー)
  • 01: Black (ブラック)
  • 03: Titanium (チタニウム)

例:92553004... ならシルバー、92553014... ならブラックです。

②ポリカーボネート製モデルの分類(8xxシリーズ)

ポリカーボネート(およびハイブリッド)モデルも、2桁目の数字でシリーズが決まっています。

頭3桁の法則シリーズ・カラー分類
81xSalsa (サルサ)
マットな質感が特徴のスタンダードモデル。
82xSalsa Air / Essential Lite
T字ハンドルが特徴の最軽量モデル。
83xSalsa Deluxe / Essential
光沢仕上げの上位モデル。
現行のエッセンシャルもここに含まれます。
88xLimbo / Hybrid
角にアルミパーツを使用したハイブリッドモデル。

③続く2桁:サイズ判別表(重量目安付き)

各サイズのおおよその重量です。
モデル(2輪/4輪)や世代により前後しますが、アルミとポリカの差がよく分かります。

2桁コードサイズ名称 (通称)容量目安重量目安
(アルミ / ポリカ)
用途イメージ
40 / 41Business /
ビジネストローリー
23L〜29L約4.0kg / 3.0kg1泊出張、書類用
50 / 51Pilot /
パイロットトローリー
29L〜34L約4.4kg / —上部開閉式・パイロット仕様
52Cabin S /
IATAキャビン
32L〜34L約4.2kg / 3.1kg1〜2泊 (機内持込確実)
53Cabin /
53サイズ
35L〜37L約4.3kg / 3.2kg2〜3泊 (多くの航空会社で持込可)
56Cabin Plus /
56サイズ
45L前後約4.7kg / 3.7kg3〜4泊 (基本的に預け入れサイズ)
63Check-In M /
63サイズ
60L前後約5.4kg / 4.1kg3〜5泊 (一般的なMサイズ)
7070サイズ
(旧サイズ)
78L〜82L約5.9kg / 4.4kg5〜7泊 (廃盤サイズ)
73Check-In L /
73サイズ
85L前後約6.2kg / 4.8kg7〜10泊 (長期滞在用)
75Sport /
Trunk (トランク)
90L〜100L約6.3kg / 5.1kg縦長で深いタイプ
7777サイズ
(旧サイズ)
98L前後約6.6kg / 5.0kg10泊以上 (廃盤の大型サイズ)
80Sport/
Trunk Plus (トランクプラス)
105L前後約6.8kg / 5.4kg超長期・留学 (旧スポーツ)

※ポリカーボネートの重量は、標準的な「Salsa / Essential」を基準にしています。
Essential Lite (旧Salsa Air) シリーズの場合は、表の目安よりさらに30%ほど軽くなります(例:Cabinサイズで約2.2kg)。

3. シリアルナンバーで「偽物」は見分けられる?

「ネットで安く売られているリモワ、本物だろうか?」 シリアルナンバーは、真贋判定の大きな手掛かりになります。
100%ではありませんが、以下のポイントをチェックしてください。

【Expert Warning】シリアルだけで安心しないでください!
近年、「スーパーコピー」と呼ばれる非常に精巧な偽造品が増えています。これらは本物のシリアルナンバーを(実在する個体から)コピーして刻印しているため、「番号の法則が合っている=本物」とは限りません。
シリアルナンバーはあくまで「減点法(明らかにおかしい番号を弾く)」のチェックに使い、最終判断は全体の作りや購入元の信頼性で行ってください。

チェックポイント①:刻印の「質」を見る

リモワのシリアルナンバーは、製品管理の要です。

  • 本物: 非常に鮮明で、文字の間隔が均等。レーザー刻印なら焼き付けたようなシャープさがあり、打刻なら深さが一定です。指でなぞると、しっかりとした凹凸(または焼き付けの感触)があります。
  • 偽物: インクジェットで適当に印刷しただけですぐ剥げる、フォントが不自然に太い、あるいは打刻の周辺に金属のバリ(ささくれ)が残っているなど、仕上げが雑なことが多いです。

チェックポイント②:実在しない「使い回し番号」

偽造業者は、1つの「本物のシリアル番号」をコピーして、何千個もの偽物に同じ番号を刻印することがあります。
Google検索窓に、そのシリアルナンバーをそのまま入力してみてください。
※Google検索窓に入力するだけなら、あなたの番号が他人に知られることはありませんのでご安心ください。

  • 検索結果が0件(または無関係なページのみ): 安心してください、正常です。
    その番号は世界に1つだけのユニークなものである可能性が高いです。
  • 同じ番号が大量にヒットする:
    もし「偽物情報サイト」や「海外のコピー品販売サイト」で同じ番号が見つかった場合、それは「使い回された番号(Mass-produced fake)」であり、偽物である確率が極めて高いです。

【警告】怪しいサイトに入力しないで!
Google検索は安全ですが、検索結果に出てきた「シリアル番号判定ツール」のような正体不明のサイトに、あなたの番号を入力するのは避けてください。
正規の番号を収集しているフィッシングサイトの可能性があります。

チェックポイント③:型番と実物の不一致

前述の通り、最初の5桁は「モデルとサイズ」を表します。
例えば、機内持ち込みサイズ(32L〜35L)の製品のはずなのに、シリアルナンバーの冒頭が「92070…(78L以上の大型サイズを示す番号)」になっている場合、別モデルの番号を適当に貼り付けた偽物です。

4. シリアルナンバーが必要になる2つの場面

なぜここまでシリアルナンバーが重要なのか?
それは実用的なメリットがあるからです。

インフォグラフィック『シリアルナンバーが必要になる2つの場面』。左側は『1. オンライン生涯保証(Lifetime Warranty)の登録』。RIMOWA公式サイトの製品登録画面で、Originalスーツケースのシリアルナンバー(SN: 92353...)を虫眼鏡で確認しながら入力する様子。下に『生涯保証対象(正規店購入 2022.7.25以降)』の証書アイコンと、『公式サイトでアカウント&シリアル登録が必須』のテキスト。右側は『2. 修理パーツの特定』。キャスターが壊れたスーツケースを見て『交換パーツは?』と悩むユーザー。修理業者がタブレットでシリアルナンバー(SN: 92353...)を受け取り、『製品カルテ』フォルダから正しいキャスター部品を特定する様子。『修理施正』のフキダシ。下に『シリアルNo.は『カルテ』→年代別・規格違いの適合パーツをスムーズ案内』のテキスト。
RIMOWAのシリアルナンバーは、単なる数字ではありません。『オンライン生涯保証』の登録と、修理が必要な際の『適合パーツ特定』という、実用的なメリットを享受するために不可欠な情報です。(イラストはイメージです)

1. オンライン生涯保証(Lifetime Warranty)の登録

2022年7月25日以降に正規店で購入された新品のリモワは「生涯保証」の対象です。
この権利を行使するには、公式サイトでのアカウント作成と、シリアルナンバーによる製品登録が必須となります。

2. 修理パーツの特定

「キャスターが壊れたから交換したい」 そんな時、正規店や修理業者にシリアルナンバーを伝えると、スムーズに適合パーツを案内してもらえる手助けとなります。
リモワは長い歴史の中でマイナーチェンジを繰り返しており、製造年代によって微妙にパーツ規格(ホイールの径やハンドルの形状)が異なるため、シリアル番号はまさに「カルテ」のような役割を果たします。

5. よくある質問(Q&A)

読者の皆様からよく寄せられる疑問にお答えします。

Q
かなり古いリモワ(ヴィンテージ)なのですが、シリアルが見当たりません。

1980年代以前などのオールドリモワには、現在の形式のシリアルがない場合があります。
古いモデル(特に青ロゴ時代やサイドハンドルがないモデル)では、フレーム刻印がない、または内装のタグに記載されているだけのこともあります。
シリアルがない=偽物とは限りませんが、ヴィンテージの真贋鑑定は専門知識が必要です。

Q
中古で購入したリモワも、公式サイトで登録できますか?

前の所有者が登録を解除(または未登録)であれば、登録できる可能性があります。
ただし、生涯保証は基本的に「正規店からの一次購入者」を対象としているケースが多いです。
登録できたとしても、保証規定(有償・無償の範囲)は購入ルートや製造年によって異なるため、あくまで「個体管理(マイコレクション)」として登録することをお勧めします。

Q
SNSにリモワの写真を載せるとき、シリアルは見せてもいい?

下数桁は隠すことを強く推奨します。
あなたのシリアルナンバーが偽造業者にコピーされ、「偽物の番号」として使われてしまうリスクがあります。
また、他人が勝手にその番号で保証登録を試みるトラブルも考えられます。
愛機の写真は素敵ですが、番号部分はスタンプ等で隠してアップしましょう。

まとめ:シリアルナンバーは「愛着」の証

たった十数桁の数字ですが、そこには「いつ、どのモデルとして生まれたか」という情報が詰まっています。

製造年が分かれば、「このリモワはもう10年も旅を共にしているのか」と、より一層の愛着が湧いてくるはずです。
ぜひ一度、お手元のリモワの側面や底面を覗き込み、その刻印を確認してみてください。

あなたの旅の相棒の「履歴書」が、そこに刻まれています。

ステッカーが貼られ使い込まれたRIMOWAアルミスーツケースの側面。人の手が虫眼鏡でシリアルナンバー『123456789』を拡大している。そのナンバーから金色の光が放たれ、空中に『2018』年のカレンダー、飛行機、世界地図のホログラム映像が浮かび上がっている。背景は旅行の写真などが飾られた温かみのある部屋。
シリアルナンバーは、あなたの旅の相棒が持つ「履歴書」です。刻まれた数字の向こう側には、製造された年や、共に空を飛び、世界を巡った記憶が鮮やかに広がっています。(イラストはイメージです。実際の刻印位置・番号の並びとは違います)

⚠️ 本記事に関する免責事項と注意点

この記事は、スーツケース修理の現場に10年以上携わり、RIMOWA(リモワ)を修理・メンテナンスしてきた職人としての個人的な経験と統計データ、およびインターネット上の公開情報や市場流通品の調査結果に基づいています。

  • 情報の性質について: 当ブログに記載されているシリアルナンバーの法則や製造年の特定方法は、修理現場で数多くの実機を分解・観察・調べていく中で導き出した「傾向と考察」、ならびに公開されている製品情報の分析であり、メーカー公式の仕様書に基づくものではありません。
  • 例外が存在します: RIMOWAは製造時期や販売国、細かなマイナーチェンジによって仕様が異なるケースが多々あります。記事内の情報に当てはまらない「真正品」も存在するため、真贋の最終判断は必ず正規販売店へご依頼ください。
  • 修理・保証について: ご自身での分解や、メーカー非公認の修理店での施工は、メーカーの正規保証(Lifetime Warranty等)の対象外となるリスクがあります。記事内の情報を参考にされる際は、すべて自己責任においてお願いいたします。

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普段は街の総合リペアショップの片隅で、日々持ち込まれる愛用品の治療(修理)を行っています。 この道に入って、気づけば10年近くが経ちました。
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